2011/06/17  (金) 

会社設立時の資本金に注意です

会社設立前からご相談を受ける際に、

資本金をいくらにすればよいかよく相談を受けます。

 

まず、資金的に無理な資本金にするのはやめましょう。

 

よく金融機関からの創業融資をめい一杯受けるために

見せ金で資本金を設定する方がいらっしゃいます。

 

これをやってしまうとあとで大変なことが待っています。

 

どうなるかというと、

例えば、

実際には100万円しか資金がないのに、資本金300万円で設立をします。

 

そうすると、経理上300万円現金があるように処理するしかないので、

実際の現金100万円と200万円の誤差が生じます。

 

その200万円はどうなるかというと、結果的には

社長(株主)に会社が貸し付けていると認定される可能性が高いのです。

 

そうすると、社長(株主)は会社にその200万円を返済していかなければ

ならなくなります。

 

しかも、利息も発生します。(その利息は会社の利益に加算されます。)

 

そして、その社長(株主)への貸付金がある間は

金融機関から融資を受けようとしても必ず足かせとなります。

(金融機関はその融資が個人へ渡ってしまうのではないかと勘ぐります。)

 

 

もともと融資のために無理に資本金を設定したことが、

逆に融資の足かせとなってしまうのです。

 

ですので、

資本金については、

まず、無理のない範囲内で設定するようにしてください。

 

 

また、個人事業から法人成りする際に資本金については、

あくまで事業資金とは別の蓄えの範囲内で資本金を

設定したほうがよいでしょう。

(状況によっては事業資金からだと上記のような現象が起こる可能性があります。)

 

 

 

 

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